金属アレルギーは治らない!?アレルギーを起こしにくい素材

2021年12月11日

こんにちは。ハンドメイドアクセサリー講師歴もうすぐ5年のキアです。


パーツやさんで売られているピアスとかネックレスチェーンはすごく安いけど、何でできてるのかなぁ。
お友達にプレゼントしようと思ったんだけど、金属アレルギーがあるって言っていたような。

プレゼントする前にお友達に金属アレルギーがあるかしっかり確認しましょう。
では今回は金属アレルギーと金属の素材についてお話しましょう。


ハンドメイドアクセサリーをプレゼントしようと思っている方、ご自身がアレルギーの疑いがある方などにアレルギーを起こしにくい素材やアレルギーが起こる原因を解説しています。


アクセサリーに使用される素材

ネックレスチェーンのこの部分を見た事がありますか?

K18と刻印されています。

これは18金で素材の成分75%が金ですよという意味です。



ではアクセサリーによく使われる素材を見ていきましょう。


素材の種類と特徴

真鍮

銅と亜鉛の合金です。

亜鉛の含まれる量によって色合いや質感が変わります。

金のように美しい輝きを持っていますが、メッキ加工などを施していなければすぐに錆びたり変色してしまいます。一番身近にあり想像しやすいのは5円玉です。

汗や水に弱い素材なのでアクセサリーを外した後は柔らかい布でふき、空気が触れない袋などで保管すると良いです。


シルバー925

シルバーアクセサリーと言われているものはこのシルバー925です。

刻印はSILVER925以外にもSTERLINGと記されているものもあります。

925とは銀の含有率92.5%ということを表しています。

シルバーは空気に触れると黒ずんできますので、こまめなお手入れが必要です。

お手入れには金属磨き専用のシートやクリーニング液を使います。

保存する際も空気に触れないよう密閉できる袋に入れるのがおすすめです。


ゴールド

ゴールドは金の含有率によって10金14金18金24金があります。

数字が大きいほど金の含有率が高くなります。

純金は耐久性に優れ美しさを保ちますが柔らかすぎるため、銀などを合わせて強度を上げアクセサリーに加工します。


プラチナ

希少性が高い金属です。気品を感じる白い光沢が特徴です。

耐熱、対酸性に強く、変色・変質の心配はありませんがゴールドと比べると強度が低いです。

優れた耐久性があるのでマリッジリング、エンゲージリングに多く使われます。


チタン

錆びにくく、とても強度が高い金属です。

軽いのでアクセサリーやメガネなど多くに使われます。

またアレルギーを起こしにくいと言われています。

金属アレルギーは、金属と汗などが触れるとイオンが発生し、それが原因となって起こります。

チタンは、イオンがほとんど発生しません。


ステンレス

鉄を主成分とした合金鋼で錆びにくい性質です。

また非常に硬く加工がしにくい素材です。

アレルギーを起こしにくいと言われています。


サージカルステンレス

サージカルステンレスはSUS316Lという種類のステンレスです。

錆びにくく熱に強いなど優れた特性をもつステンレスです。

また硬度が高く傷がつきにくく、変色にも強いです。

医療用の工具に使われている素材なのでアレルギーを一番起こしにくいと言われています。


樹脂(アクリル樹脂)

合成樹脂の中で極めて高い耐候性と透明性を持ちます。

非金属でアレルギーの方には安心です。

しかし強度が弱く長持ちしません。


ゴールドメッキ・ゴールドフィルドとは

アクセサリーパーツ店で販売している物の多くはゴールドメッキです。

メッキとは金属の表面に錆びや変色に強い質の良い金をコーティングしたものです。

しかし膜が薄いので汗や汚れに弱く変色しやすいので、使用後は柔らかい布でふいたりお手入れが必要です。

ゴールドメッキは記号ではGPと記されています。

またGFと記されているものもあります。

これがゴールドフィルドです。

ゴールドフィルドは芯となる真鍮に金を圧着したもので、総重量の5%に14金が含まれているものです。

メッキより何十倍もの厚い金で作られているため、耐久性があり綺麗な色が保たれます。

またゴールドの膜が厚いのでアレルギーを起こしにくいと言われています。


金属アレルギーについて

金属アレルギーの症状

一般的な金属アレルギーの症状です。


•アクセサリーが触れていたところが赤くなる。

•アクセサリーが触れていたところが痒くなる。

•アクセサリーが触れていたところに赤いボツボツができる。

などの症状が現れます。


なぜアレルギーは起こるのか

金属と汗などが触れイオンが発生します。

そのイオンが体内に入り体内で異物と認識し過剰反応を起こします。

ニッケル、コバルト、錫(すず)、パラジウム・クロム、亜鉛、鉄銅 などは金属アレルギーを起こしやすいと言われています。

金属アレルギーの方にはサージカルステンレスチタン樹脂がオススメです。

しかし起こしにくいというだけで、100%ではありません。

ご自身にあった素材をお選びください。

またアレルギーは突然発症します。

もし赤くなったり痒くなったらすぐにはずしましょう。


まとめ

金属アレルギーは一般的に完治しないと言われています。

しかしその金属を身につけなければ、アレルギー症状は出ません。

どの金属でアレルギー症状が出たかをしっかり確認し、その金属は身に付けないというのを徹底することが望ましいです。

どの金属にアレルギー反応を起こすのかをしっかり知りたい方は、病院でのアレルギー検査をおすすめします。